「高校生 通信教育」で調べると、教材で自宅学習する通信教育と、高校卒業の資格を取る通信制高校が混ざって出てきます。
この記事は前者、つまり今の高校に通いながら使う高校生向けの教材の話です。学校そのものを変える話ではありません。
進研ゼミ高校講座・Z会・スタディサプリ・スマイルゼミの4社を、公式サイトで月額・端末代・1年の総額・やめるときの請求に分けて確認しました。
確認日は2026年10月26日です。「計算」と書いた数字は公式の金額を掛け算・足し算した結果で、公式が載せている金額ではありません。
結論:月額の安さより「端末代」と「やめたときの請求」で差がつく
| 社 | 学ぶ端末 | 月額の最安表示 | 入会金 |
|---|---|---|---|
| 進研ゼミ高校講座 | 手持ちのスマホ・タブレット・PC(端末は付かない) | 9,980円(12か月一括・税込) | 0円 |
| Z会 | 専用タブレット(条件を満たす一括払いなら0円)か、手持ちのiPad | 9,990円(高1・高2のスタンダード・12か月一括・税込) | 公式ページから確認できず |
| スタディサプリ | アプリ・Web(専用端末の記載なし) | 1,815円(12か月一括)/月払い2,178円。税込・税抜の記載は未取得 | 0円 |
| スマイルゼミ | 専用タブレット | 15,800円〜(税込17,380円〜・高1・高2・12か月一括) | 公式ページから確認できず |
月額だけならスタディサプリが1,815円〜で、ほかの3社の約5分の1以下です(計算)。ただし教材の形が違うので、安い高いだけでは決められません。
スマイルゼミ公式トップの「月額2,980円〜」は英語プレミアム(オプション)の料金で、本体コースの月額ではありません。

通信教育は「続けられたか」で元が取れるかが決まる教材です。月額が安くても、やめるときに端末代の請求が来る会社があります。先に「やめたらいくらか」を見ておくと、選びやすくなります。
- 手持ちの端末で学ぶか、専用タブレットを買うか
- 何か月使うつもりか(6か月未満でやめる可能性はあるか)
- 学校の授業の復習か、受験の先取りか
1年続けたらいくらか:端末代を含む総額を計算した
高校生の通信教育は1年以上続けることが多いので、月額より1年の総額で比べます。今年度の公式の金額で、12か月払い続けた場合を計算しました。条件がそろっていないので、あくまで目安です。
| 社 | 計算の条件 | 1年の総額(計算) |
|---|---|---|
| スタディサプリ | 12か月一括の総額(公式表示。税込・税抜の記載は未取得)。月払いなら2,178円×12か月 | 21,780円(月払いは26,136円) |
| Z会 | 高1・高2スタンダード12か月一括 9,990円×12か月。専用タブレット0円の条件を満たす場合 | 119,880円 |
| 進研ゼミ高校講座 | 12月号入会・12か月一括の表の「お支払い合計」(2027年4月号以降の値上げ後の単価を含む)。端末は不要 | 130,800円 |
| スマイルゼミ | 高1・高2の12か月一括・最安表示の年額208,560円〜+専用タブレット10,978円(いずれも税込。標準・発展などクラス別の金額は未取得) | 219,538円 |
スマイルゼミは、スタディサプリの約10倍です(219,538÷21,780、計算)。差の大半は月会費の差です(年額208,560円と21,780円)。
専用タブレット代は10,978円で、差の約5.5%にあたります(計算)。教材の形が違うため、料金だけで優劣は決まりません。
進研ゼミの130,800円は、公式の受講費ページの表のとおり、2027年3月号までは月9,980円、2027年4月号以降は月11,360円で計算された合計です(9,980円×4か月+11,360円×8か月=130,800円・計算)。
途中で金額が上がる点は、次の節で扱います。
Z会の端末代の条件
Z会の端末代には条件があります。
専用タブレットは通常44,600円です。端末は、この専用タブレットか手持ちのiPadのどちらかを選びます。
高1・高2生は、スタンダード・最難関大・東大京大プレミアのどれかのプランを選びます。そのうえで12か月または6か月の一括払いにし、タブレットを同時に申し込むと0円です。割引は初回購入に限り、6か月の受講が前提です。
高3・高卒生は、6か月一括払いで0円になります。この6か月一括は、学年末(2027年2月)までの一括払いとして受け付けられ、2月までの受講が前提です。
Asteriaだけを受講する場合は一括払いでも0円にならず、19,800円です。毎月払いを選んでも19,800円になります。
Z会を毎月払い(11,753円×12か月=141,036円)にして、タブレット19,800円を足すと160,836円、12か月一括との差は40,956円です(いずれも計算)。
スタディサプリも、年払いと月払いで4,356円の差があります(26,136−21,780、計算)。
3年間の総額は、公式から出せない
「高1から高3まで通うといくらか」は、各社の公式ページに出ていません。理由は、学年が上がると金額が変わるためです。確認できた変更を並べます。
| 社 | 学年・時期で変わること |
|---|---|
| 進研ゼミ高校講座 | 2027年4月号から月額が上がる(12か月一括で9,980円→11,360円)。高3講座は、入会月号により一括払いの金額が変わる |
| Z会 | 料金は2026年度の最終月の申込締切日まで有効。高1・高2は「スタンダード」、高3・高卒生は「難関大」などのプランの表で、6か月一括は11,165円(高1・高2のスタンダードと同額) |
| スタディサプリ | 高校講座の料金ページで、ベーシックコースは小1〜高3の講座を全部視聴できる。学年で金額が変わる記載は確認できず |
| スマイルゼミ | 一括払いでも、進級する4月以降は新学年の会費が適用される。進級時に教材・サービス内容の拡充で会費が変わることがある。高3の金額は未取得 |
高3の注意を足します。進研ゼミの高3講座には、卒業の3月号までの一括払いがあります。12月号入会の例では、月あたり10,530円・お支払い合計42,120円です(公式)。
Z会の高3・高卒生向けの6か月一括は「学年末(2027年2月)までの一括払い」として受け付けられます(公式)。
入会する月で金額と期間が変わるので、入会前に必ず見積りを取ってください。

3年分をまとめて見積もるときは、「今年の料金×3」で計算するのではなく、進級のタイミングで値上がりするかどうかを公式に問い合わせてください。上の表のとおり、値上がりが明記されている会社があります。
やめるとき:解約の方法と、請求される金額
通信教育は、やめるときのルールが会社で大きく違います。ここを知らずに入ると、思わぬ請求が来ます。
| 社 | やめる手続き | 途中でやめたときの請求・返金 |
|---|---|---|
| 進研ゼミ高校講座 | 電話のみ。前々月の25日までに連絡。休会制度なし。連絡しないと高3終了まで続く | 一括払いは受講月数で再計算して残金を返金(6か月未満は毎月払いの単価、6〜12か月未満は6か月一括の単価で清算)。最短2か月から受講でき、1か月のみは不可 |
| Z会 | 保護者向けサイト「my Z」から締切日までに手続き。翌月から中止 | タブレットを0円で購入した場合、高1・高2生は6か月未満、高3・高卒生は2月を待たずに中止すると、44,600円を請求。毎月払いで買った場合(19,800円の分割)も、同じ条件で中止すると44,600円から支払済みの分を引いた額を請求。一括払いの余剰は返金(手数料は客負担) |
| スタディサプリ | 契約は自動更新。更新の24時間前までに利用停止の手続き | 利用停止による残期間の払い戻しなし(団体会員への切替・高校卒業時は返金される場合あり) |
| スマイルゼミ | 高校3年生の3月末まで、または退会の申し出まで継続 | 6か月未満の退会で専用タブレット代32,802円(税込)を請求。6〜12か月未満は7,678円。全額返金保証はタブレット発送後2週間程度で、初回入会のみ・電話連絡とタブレット返却が条件(返送料は客負担) |
スマイルゼミの32,802円は、初回の10,978円と合わせると43,780円で、公式の「タブレット通常価格」と同じ金額になります(計算)。
つまり、6か月未満でやめるとタブレットを定価で買ったことになります。Z会も、0円で買ったタブレットは、6か月未満(高3・高卒生は2月より前)で中止すると、44,600円(通常価格)を請求されます。
スタディサプリは、年払いにして途中でやめても残りの月は戻りません。
年払いは月払いより4,356円安いですが、続けられるかどうかが分からないうちは、月払いから始める選び方もあります(コース利用中は支払い方法を変えられないので、最初に決める必要があります)。
入会前に確かめる:学校の教科書・進度と合うか
当サイトが検索結果の上位ページの見出しを確認した範囲では、自分の学校の授業と合うかを入会前に確かめる方法を扱うページは見当たりませんでした(本文は精読していません)。
公式ページから確認できた、入会前に使える入口は次のとおりです。
| 社 | 入会前に試せるもの | 確認できていないこと |
|---|---|---|
| 進研ゼミ高校講座 | デジタルパンフレットがある | 無料体験の記載は確認できず |
| Z会 | 資料請求・入会申込の入口がある | 無料体験・資料請求の費用は確認できず |
| スタディサプリ | 14日間の無料体験(Webで申し込み、クレジットカード決済のみ) | 資料請求の入口は確認できず |
| スマイルゼミ | 「約2週間のお試し」と案内。実体は入会が前提の全額返金保証(初回入会のみ。電話連絡・タブレット返却が条件、返送料は客負担)。資料請求の入口あり | お試しだけの無料利用かは確認できず |
- 学校で使っている教科書の単元と、教材の単元が対応しているか
- 定期テストの2週間前に、範囲の問題を解ける量があるか
- 1回の学習が15〜30分で終わり、毎日続けられる長さか
スタディサプリは、【スタディサプリ高校講座】
で14日間の無料体験ができます。Web申込かつクレジットカード決済のみが対象です。契約は自動更新なので、続けない場合は更新の24時間前までに利用停止の手続きが必要です。
教材だけで進めにくいときの選択肢
通信教育は、先生やコーチに質問できる塾とは形が違います。自分で進めにくいと感じたら、先生・コーチ付きのオンライン塾や、中学生のうちに比べた通信教育の記事も参考になります。



ひとりで進めるのが難しいとき:公式に単価を出している東進
独学に授業を足したいなら、大学受験で公式が単価を公表している【東進ハイスクール・東進衛星予備校】
があります。入学金33,000円+受講料85,800円/講座(2026年度)の積み上げ式で、高3で4講座なら担任指導費・模試費を含めて年482,900円(計算)が目安。資料請求・個別相談・1日体験は、公式サイトに申し込みの入口があります。
講座を取りすぎると総額が大きくなります。足りない科目だけ取る前提で見積もってください。

よくある質問
- 通信教育と通信制高校は何が違いますか?
-
通信教育は、今の学校に通いながら自宅で使う教材やサービスです。通信制高校は、高校卒業の資格を取るための学校です。この記事で扱ったのは前者で、学校を変える必要はありません。
- いちばん安いのはどこですか?
-
1年の総額で見ると、スタディサプリの21,780円(12か月一括)が最も低く、スマイルゼミの219,538円(タブレット代込み)が最も高い結果でした(いずれも計算)。ただし教材の形や使える端末が違うので、料金だけで決めず、体験で使い心地を確かめてください。
- 毎月払いと一括払い、どちらがいいですか?
-
金額だけなら一括払いが安く、Z会は12か月一括と毎月払いで40,956円の差があります(タブレット代を含む計算)。ただし6か月未満でやめるとタブレット代の請求が来る会社があるため、続けられるか分からないうちは、料金とやめるときの請求の両方を見て決めてください。
- 高3からでも始められますか?
-
進研ゼミは高3講座があり、卒業の3月号までの一括払いが選べます。Z会は高3・高卒生向けのプランがあり、スタディサプリは高3・高卒生は大学受験講座の扱いです。スマイルゼミは高3の学年も対象ですが、高3の月額は未取得です。入会月で金額が変わるため、見積りで確かめてください。
- 途中でやめたらいくら損になりますか?
-
会社で大きく違います。スマイルゼミは6か月未満でタブレット代32,802円(税込)が請求され、Z会はタブレットを0円で買った場合、6か月未満(高3・高卒生は2月より前)で中止すると、44,600円が請求されます。進研ゼミは一括払いを選んだ場合に受講月数で再計算された残金が返金され、スタディサプリは残期間の払い戻しがありません。
この記事の更新・訂正
- Z会の専用タブレットが0円になる条件と、中止したときに請求される条件を、高1・高2生と高3・高卒生に分けて公式のとおりに直しました。手持ちのiPadも選べることを足しました。
全記事の履歴は「訂正・更新の履歴」、調べ方と書き方は「記事の作り方」にまとめています。
この記事で確認した公式ページ
料金と条件は2026年10月26日に公式サイトで確認しました。改定で変わることがあるため、申し込み前に最新の内容を公式で確認してください。
スタディサプリの料金は、税込・税抜の記載が公式ページから確認できなかったため、税の扱いは未確認です。
・進研ゼミ高校講座
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