今回の記事では、皆さんからアンケートにて募集した、「学習塾選び」の失敗談を5つご紹介します。
そもそも、受験での合格をゴールに考えた時に、どの学習塾にお世話になるかはとても重要な選択です。
この選択を間違えてしまうと、方針のズレが生じたり、生徒に合った勉強スタイルに合わないまま進むことになってしまいます。
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個別指導が受けられる塾での失敗談
私自身の体験ですが、当時中学3年生で高校受験の真っ只中でした。 もともと勉強が苦手で、このままだと公立で行ける高校はないと先生に言われてしまうほどでした。
それでもどうしても公立の高校に受かりたかったので、塾に通うことになりました。
その塾はけっこう名前が知られている個別授業が受けられる塾で、特に苦手な理数系の指導をしていただくことになりました。
これでやっと苦手教科にも着いて行けるようになると思い込んで期待していたのですが、これも運で良い先生にあたらないと個別授業も成果が出ません。
担当の講師が合わず、交代もすぐにはできなかった
私はまさにそれでせっかく大きな決断をして頑張るつもりで塾に入ったのに、担当した講師があまりにいい加減な感じだったのです。
本人は教員の免許があると言ってはいたものの、実際にはそれが信じられないくらい対応が悪く教え方も下手でした。 何よりお喋りが多く、授業中に何度も話が脱線し勉強以外の話題になってしまいます。
一度は母親に頼んで先生を変えてもらうようにお願いしたのですが、それは講師の人数の関係ですぐにはできないという返答だったようです。
結局私は別の塾に移動する羽目になり、やめるまでの間は費用ばかりかかった無駄な時間になってしまいました。 (原文ママ)

大手のグループ塾でも、結局はそこで働く講師の質に、満足度は依存します。ネットや、そこに通う生徒からの評判を前もって確認しましょう!

同じ失敗を続けないために、辞めどきの基準を先に決めておいてください。

- 講師の質は運に左右される
- 先生を変えてほしくてもすぐには対応できないことがある
- 評判をネットや通う生徒に事前確認する
進学校を目指すのも楽じゃない!

私は教育熱心な家庭に生まれました。中学受験で小学生の時から電車に乗り名のしれた塾に通いましたが不合格。 公立中学校に通いながら今度は進学校を目指すための塾通いです。部活もやりながら塾を2つ掛け持ちしました。
私の中にも今度こそは受かりたいという気持ちがあったので苦ではありませんでした。
学校の勉強は皆に合わせるので私には簡単に思え、 塾に行くと途端に難しく感じました。それが失敗でした。
2つ通っていたので夕食前に難しく課題の多い塾に振り回され、学校で塾の宿題をやりました。 そしてまた塾に行くのですが結局日々の課題をこなすことが精一杯になってしまい、本末転倒です。
塾でも進学校コースは高校受験に成功するように カリキュラムが組まれているため、少しでも怠けると脱落してしまいます。
そして高校受験間際に進学校コースから下のクラスに脱落。
学校の先生が薦めてくれる高校と、塾に通って行きたかった学校の格差もあり、またもや高校は普通の進学校に通うことになってしまいました。 (原文ママ)

2つの掛け持ちは、場合によってはありですが、このように失敗するパターンが多いです。基本的には1つの塾で授業の枠を増やす方が、塾側もタスクを管理しやすいのでおすすめです。

集団塾から個別指導に変えてよかった話
学習塾選びの失敗談を語ります。私は中学生の時に、集団塾に通っていました。その塾は近所にあって、友達も多く通っていたので、親に勧められて入塾しました。
しかし、その塾はレベル別にクラス分けされておらず、授業の進度や内容が自分に合っていませんでした。先生も生徒の個々の状況に対応できないようで、 質問しても丁寧に答えてくれませんでした。
授業中もノートをとったり、問題を解いたりするだけで、自分の理解度を確認する機会がありませんでした。
結局、成績は上がらず、時間とお金の無駄になりました。高校生になってからは、個別指導の塾に変えました。
そこでは、自分の苦手なところを重点的に学べたり、 先生とのコミュニケーションが取れたりして、勉強にやる気が出ました。先生は自分のペースに合わせて授業を進めてくれたり、わからないところを丁寧に教えてくれたりしました。
学習塾選びは、自分やお子様のニーズに合ったものを選ぶことが大切だと思います。(原文ママ)

集団塾での要注意ポイントですね!学校の集団授業でわからないから、塾に行くのに、そこでも学校と同じ現象が起きてしまっては意味がありません。基礎クラスがあるか、確認してみましょう。

- レベル別クラス分けがないと進度が合わないことがある
- 質問しても丁寧に答えてもらえない場合がある
- 基礎クラスの有無を確認する
皆が行く大手の塾が良い塾なのか。
小学校6年生の12月、中学進学を控え、生まれて初めて学習塾に通いました。
親が選んだ塾は、家から通えるところに新しくできた大手の個別指導も集団指導もしているところで、親の勝手な先入観で、普通の能力を持つ子は集団に入るものだと言われ、集団の方に参加しました。
恥ずかしながら、 私は、放課後、遊びに行くことを禁止されていたので、放課後もお友達と一緒にいられる塾は楽しかったです。
しかし、学年が上がるにつれて競争の原理が働くようになると、お友達がライバルに代わり、楽しいだけではなくなっていきました。
数学専門塾を並行して選んで合っていた
そんな時、数学の勉強を補充するために、数学専門塾にも並行して通うようになりました。みんなが通っている塾ではありませんでしたが、私にはこの塾がとても合っていました。
数学専門塾でありながら、 他教科も指導してもらえ、大手の塾で横並びの集団指導を受けているよりも、効率的に学習を進めることができました。何より勉強することの楽しさを教えてもらいました。
大手には大手の、専門塾には専門塾の良さがあります。皆が行っているからという理由だけで大手の塾を選ぶのではなく、子供の特性を考えた塾選びをした方が将来につなげることができます。(原文ママ)

本当に多くの塾があり、特徴も十塾十色です。特に受験対策がメインの場合は、必ず近くの塾でなければいけないということもありません。何のために通わせたいのか、よく考えましょう。

中学校で通っていた集団塾は失敗でした
自分が中学生の時に通っていた地元の集団塾の話にはなりますが、そこの塾に通ったことは失敗でした。 同じクラスメイトが地元のそこの塾に多くが通っていたこともあって、自分もクラスメイトが多いほうが良いと思って通いました。
しかし、それは間違っていました。知っているクラスメイトがいるだけで塾を選んではいけませんでした。 それは講師との相性で塾を選ぶべきでした。
指導してくれる塾の講師は、今でいうパワハラ的なコンプライアンス的には問題がある講師でした。ですがこの当時はそうしたパワハラみたいことも許させる時代でした。ただ教え方はさすがプロということもあって、上手でした。
自分が受けていた授業は難関高校向けのクラスでした。そこの授業を担当していたのが そのパワハラ講師でした。
毎回授業で問題を間違った生徒に対して人格無視の酷い暴言を吐き捨てる講師で、何人もその場で泣いてしまったり塾を辞めてしまう生徒もいました。
自分もさすがにこの講師との相性が悪く、親に言って塾を変えたいと言ってしまったほど最悪な塾でした。(原文ママ)

今でも、パワハラに近いような事例を聞きます。1番の対処法はそもそも入らないことです。こちらも生徒からの評判を聞くことである程度防げますので、よく確認してください。

塾を2つ掛け持ちする前に|中3の勉強時間と正答率(全国学力調査・令和8年度)
2つ目の失敗談は、塾を2つ掛け持ちして課題に追われ、クラスが下がった話でした。勉強時間を増やせば点は上がるのか。国立教育政策研究所の「令和8年度全国学力・学習状況調査」で、中学3年生の生徒質問(23)「学校の授業時間以外に、普段(月曜日から金曜日)、1日当たりどれくらいの時間、勉強をしますか(学習塾で勉強している時間…も含む)」と、教科の平均正答率を並べました。
| 平日の勉強時間(塾を含む) | 答えた中3の割合 | 国語の平均正答率 | 数学の平均正答率 |
|---|---|---|---|
| 3時間以上 | 9.0% | 67.3% | 64.0% |
| 2時間以上、3時間より少ない | 21.2% | 67.7% | 63.1% |
| 1時間以上、2時間より少ない | 31.5% | 65.8% | 59.8% |
| 30分以上、1時間より少ない | 19.5% | 63.7% | 55.7% |
| 30分より少ない | 11.5% | 60.2% | 50.5% |
| 全くしない | 6.9% | 53.3% | 41.7% |

計算
- 数学:「全くしない」41.7%から「1時間以上、2時間より少ない」59.8%までの差は 59.8 − 41.7 = 18.1ポイント。そこから「3時間以上」64.0%までは 64.0 − 59.8 = 4.2ポイント
- 国語:「2時間以上、3時間より少ない」67.7%と「3時間以上」67.3%の差は 67.3 − 67.7 = −0.4ポイントで、3時間以上の方がわずかに低い
- 平日に2時間以上勉強している中3:9.0 + 21.2 = 30.2%
- 週2回・1回90分の塾を2つ掛け持ちすると、塾だけで 1.5時間 × 4回 = 週6時間。平日5日で割ると 6 ÷ 5 = 1日1.2時間で、宿題を足すと「2時間以上」の帯に入りやすい
勉強時間が「全くしない」から「1〜2時間」に増えるところでは、数学の正答率が18.1ポイント上がります。ところが2時間を超えてからの上がり方は小さく、国語は「3時間以上」の方が「2〜3時間」よりわずかに低い結果でした。
この調査は同じ時点の回答と正答率を並べたもので、勉強時間を増やした結果を追ったものではありません。それでも、時間を足すだけでは、ある所から先は点に結びつきにくいことは読み取れます。掛け持ちで課題に追われた失敗談は、ちょうどこの「時間は増えたが中身が回らない」状態です。
- いまの塾の宿題が終わっていない場合。時間を足す前に、1つ目の塾の課題を回せるかを先に確かめる
- 2つの塾の進度や課題の量が違う場合。上の失敗談では、2つの塾の課題をこなすだけで精一杯になり、学校で塾の宿題をやっていた
- 平日にすでに2時間以上勉強している場合。上の表では、そこから先の正答率の伸びは小さい
- 部活と両立している場合。上の失敗談も、部活をしながらの掛け持ちだった
勉強時間の割合は「生徒質問 回答結果集計」、正答率は「選択肢別平均正答率」(いずれも全国・国公私立)。割合は無回答0.4%を含む全体に対する値です。
出典:国立教育政策研究所「令和8年度全国学力・学習状況調査 生徒質問 回答結果集計」(xlsx)/同「選択肢別平均正答率[児童生徒質問]」(xlsx)(2026年10月14日確認)
同じ失敗を避けるために、入る前に確かめる3つ

ここまでの失敗談は、原因がばらばらに見えて「入る前に聞けば分かったこと」がほとんどです。塾長として面談する側から見ても、この3つを聞いてくる家庭は失敗が少ないです。
- 担当の先生は固定か、毎回替わるか…個別指導の失敗は、ここの認識違いから起きるものが最も多いです
- 成績が上がらなかったとき、何をしてくれるか…「頑張りましょう」しか返ってこないなら、仕組みが無いということです
- やめるときにいくらかかるか…入る前には聞きにくい質問ですが、ここを濁す塾は他も濁します
2つ目に明確に答えられる塾は多くありません。個別指導塾WAM(成績保証つき)
のように成績保証を制度として持っているところは、答えが仕組みとして用意されています。
WAMの場合、公式ページに「60点未満の科目は20点アップ」「遅刻・欠席・宿題忘れは合計3回まで」まで書かれています(対象は公立中学校の生徒のみで、指導形態は1:2のみ・2026年8月12日確認。指導形態の条件は2026年10月14日に確認)。
ここまで書いてあれば、伸びなかったときに何が起きるかが事前に分かります。制度の有無そのものより、聞いたときに具体的な答えが返ってくるかを見てください。
3つ目の「やめるときにいくらかかるか」には、法律の目安があります。
学習塾は特定商取引法の「特定継続的役務提供」の対象で、期間が2か月を超え、入学金・受講料・教材費などの総額が5万円を超える契約なら、途中で解約できます(浪人生だけのコースは対象外)。
消費者庁の特定商取引法ガイドによると、塾が請求できる額の上限は次のとおりです。
- 授業が始まる前の解約…1万1000円まで
- 授業が始まったあとの解約…受けた分の授業料に加えて、「2万円」か「1か月分の授業料」の低いほうまで
| 解約するとき | 塾が請求できる上限 | 決まり方 |
|---|---|---|
| 授業が始まる前 | 1万1000円まで | 学習塾の上限 |
| 授業が始まったあと・1か月分の授業料が2万円より低い | 受けた分の授業料+1か月分の授業料まで | 2万円と1か月分のうち低いほう |
| 授業が始まったあと・1か月分の授業料が2万円以上 | 受けた分の授業料+2万円まで | 2万円と1か月分のうち低いほう |
計算例(月謝15,000円の塾を3か月でやめた場合)を見る
計算例です(実在の塾の額ではなく、月謝を仮に決めた例)。月謝が15,000円の塾に3か月通ってやめた場合、受けた分の授業料は15,000円×3か月=45,000円です。
上乗せの上限は、2万円と1か月分(15,000円)の低いほうなので15,000円で、請求できる上限は45,000円+15,000円=60,000円(計算)になります。
月謝が3万円の塾なら、上乗せの上限は2万円です。
この上限を知ったうえで「やめるときはいくらかかりますか」と聞けば、答えが法律の範囲に収まっているかをその場で確かめられます。
塾選びの失敗についてよくある質問
- 塾選びで失敗する原因で多いものは何ですか?
-
「講師が合わない」「掛け持ちで回らない」「クラスのレベルが合わない」「友達がいるから選んだ」のどれかから始まることがほとんどです。寄せられた失敗談でも、講師の教え方や態度、2つの塾の課題に追われたこと、レベル別にクラス分けされていない集団塾で進度が合わなかったことが挙がっています。
- 体験や面談では何を聞けばよいですか?
-
聞くのは3つです。担当の先生は固定か毎回替わるか、成績が上がらなかったときに何をしてくれるか、やめるときにいくらかかるか。「頑張りましょう」しか返ってこないなら仕組みが無いということで、やめるときの費用を濁す塾は他も濁します。
- 塾を途中でやめると、いくらかかりますか?
-
期間が2か月を超え、総額が5万円を超える契約なら途中で解約できます(浪人生だけのコースは対象外)。塾が請求できる上限は、授業が始まる前なら1万1000円、始まったあとは受けた分の授業料に「2万円」か「1か月分の授業料」の低いほうを足した額です。
- 塾を2つ掛け持ちしても大丈夫ですか?
-
場合によってはありですが、失敗するパターンが多いです。体験談では、2つ通って課題に振り回され、日々の課題をこなすだけで精一杯になり、進学校コースから下のクラスに脱落しました。基本は1つの塾で授業の枠を増やすほうが、塾側もタスクを管理しやすくおすすめです。
この記事の更新・訂正
- WAMの成績保証の対象を「公立中学校の生徒」とだけ書いていたので、公式の条件「指導形態は1:2のみ」を足しました
全記事の履歴は「訂正・更新の履歴」、調べ方と書き方は「記事の作り方」にまとめています。
この記事で確認した公的資料
- 消費者庁 特定商取引法ガイド「特定継続的役務提供」:学習塾が対象になる条件(2か月超・5万円超)、中途解約で請求できる上限額(2026年9月29日に確認)

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